2012年12月19日水曜日

2012年11月18日 東北・面白山 単独ハイキング 紅葉川渓谷も奥の院も

<仙山線・面白山高原駅> 駅のホームから見える紅葉川渓谷。まだ少し紅葉が残っていました。
お久しぶりです。
だいぶ更新していませんでしたが、ちょこちょこと山に登っていました。

前回初めて仙台の山・泉ヶ岳に登り、思っていた以上に楽しくて東北の山も好きになりました。近々仙台の新たなメンバーも加えて山に行こうなんて話も出てきたので、その前に・・・
・これからますます寒くなるので山の状況が気になる。
・不慣れな山域にもう少し慣れておこう。
・そして一人アタックがしたくなってきた。

ということで下見がてら一人で登れそうな山を探していました。
企画や計画するのも好きなんで結構グダグダと時間かけてしまったわけすが、面白山高原駅に「面白山」という山を発見。仙台から電車で1時間ちょっと。山形県との県境にあります。ネーミングがもう勝負に出てますよね。さぞ面白いんでしょうな!?

周辺を調べると紅葉川渓谷なんていういかにも「紅葉の名所」な渓谷や、面白山高原駅の隣の山寺駅には松尾芭蕉の句、「閑さや巖にしみ入る蝉の声」で有名な「奥の院」なんて場所もあるじゃないすか!?

・・・面白そうじゃないか。 (´艸`)

これは登るっきゃないっしょ!!
一石山頂、全部まとめて歩いてしまえ。一人だしマイペースに行きますか。


■まずは面白山を目指します・・・がしかし!!
葉はほとんど落ちてしまっているけど粘る紅葉も。


スタートから40分ほどで天童高原なる場所に。
風が通り抜ける。開けた原っぱで気持ちいい、と思ったら冬はスキー場になるみたいですね。
泉ヶ岳といい積雪地域の山はゲレンデがあることも珍しくないのか。
山形側の山は紅葉が残っていて綺麗でした。

しかし風が強い、強すぎる!!
遮るものがないのでビュンビュン吹いてます。
休む方がキツいので写真を撮ったらすぐ出発です。


西尾根コースをトラバースしながら進む。
長左衛門道への分岐までずっとこのくらいの傾斜道で歩きやすい。風もなくて気持ちいい。足取りも自然と軽快に。
誰もいないのをいいことに一人全力で唄を歌いながら歩くことに。

一人で来たのは望んでのことだけど、全く誰にも会いません。駅で降りたのも自分だけだし、車でアプローチするならさっきの天童高原あたりだと思うんだけど人っ子一人いません。
下調べでもこの時期に登っている人の記録が少なくて、「おい、行けるのか!?」と心配にはなったのですが。

さらに長命水の分岐を過ぎたあたりで空を見上げると空がどんどん暗く重くなってきている。やな感じの天気。
う~ん、テンションを保つには難しい状況だな。もう歌うたうのも疲れてきたし(笑)

そう思っていた矢先、少し離れた木々の向こうで白い粉が舞い上がった気がする。
「もしかして・・・雪?」
不安が脳裏をかすめたけど進むにも戻るにも判断が曖昧な場所だったので、と、とりあえずもう少し歩こうか。

しかしその1分後、目の前にコイツが現れた時、疑心は確信に変わりました。
「・・・なんじゃこりゃぁ!!」

これはやばそうだな。予想してた悪条件が重なっていく・・・
晩秋、東北の土地に不慣れの単独行ストレンジャー。リスキーなフラグだらけ。
ここに雪が降り始めたら危険信号がいくつ点滅しているのやら・・・

かもしかコースと長左衛門道の分岐に着いた頃には雪と風が強くなってました。ていうかこれは吹雪でしょ!?
「死にたくねえよぉ(笑)!!」
ちょうど下りで通る予定だった麓への最短コースへの分岐だったので撤退を決意。

したけれど、下っている途中で天気が回復して一度登り直す往生際の悪い奴。
するとまるで山が見ているかのように再び雪が降り始める。

なんか怖っ!!
で大人しく下山

誰かが言ってました。「撤退も勇気。」とか「山は動かない。」とかなんとか(笑)

正直、
「死にたくねえよぉ!!」 (υ゚Д゚)
ってだけでしたが。


■紅葉川渓谷歩き
かもしかコースの急坂を下って無事に面白山まで戻ってきました。
まあね、降ったり止んだりの軽い吹雪だったけど、いい経験になりました。(これは後日登る七ツ森で活かされることになります。)

ここからは予定通り紅葉川渓谷を歩きます。
駅からも見える藤花の滝。
壮観なり。

時期がちょっと遅かったなぁ。
残念がってもしょうがないけど紅葉や新緑がベストな時期に来たくなるくらいワクワクする沢歩きです。


見よこのダイナミズム。

岩を削って道を作ってあります。
大人一人通るのがやっとの道幅。

スリリングだね!!


ハラハラするね!!



ね?紅葉ピークの時に来たくなるでしょ?

雪がちらほら舞い散る中、玄米ブランとお茶でたそがれ清兵衛と洒落こんでました。

よ~し・・・また来~よう。


■お次は山寺・奥の院へ
面白山高原駅から山寺駅までは一駅。次の電車まで2時間以上あるし面白山も山頂まで行けなかったからまだまだ元気。
よ~し・・・山寺まで歩こう(笑)!!




渓谷から車道を歩くこと70分程。

なんだか上品な落ち葉だ。
立石寺に到着。


石段1100段の先には・・・
この景色。
そして険しい岩場の端にお堂が。



奇景なり。これが見てみたかったんです。


こりゃ芭蕉も句をしたためますわ。

見晴らしもよし。
30分後には雪と風に覆われてブルブルに震えることになります((((;゚Д゚))))。
これが山形。


この辺は面白山や紅葉川より標高が低いので一番見頃な時期でした。


ちなみにこんな形で山形県に初進出 o(〃'▽'〃)o



面白山では山頂を目指す途中で天気が崩れて雪が降り始めたため、潔く撤退となりましたが、紅葉川渓谷を歩いて、奥の院も見れたのでなかなか欲張りな一日でした。
満足なり。

■コースタイム
7:18 面白山高原 出発
7:58 天童高原
8:30 長命水(長左衛門道への分岐?)
8:50 かもしかコース分岐
10:00 紅葉川渓谷
11:07 渓谷入口(下流)
12:15 立石寺 着

■DATA
出発時刻/高度: 07:18 / 454m
到着時刻/高度: 13:48 / 251m
合計時間: 4時間57分
合計距離: 15.02km
最高点の標高: 847m
最低点の標高: 233m
累積標高(上り): 977m
累積標高(下り): 1192m

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