2011年10月7日金曜日

2011年10月02日 棒ノ嶺からゴルジュ下り (川井駅~棒ノ嶺~白谷沢~さわらびの湯)

今回のテーマは、
「脱・人見知り、たまには知らない人と山に登ろう。そして、ゴルジュに会おう。」
でした。

・・・ゴルジュって誰って?

イヤイヤ・・・ ((-_-。)≡(。-_-))
人の名前のようですが、ゴルジュは人じゃありません!!
ゴルジュとは登山用語で切り立った岩壁にはさまれた狭い谷=峡谷のことを言います。
フランス語では『喉』という意味です。峡谷が喉のように狭くなっているところからゴルジュと呼ばれるようになったとか。(Wikipedia:峡谷より)

肌寒くなってきたので沢なんて寒そうだな~なんて思っていたのですが、今年中にゴルジュのある白谷沢に行っておきたくなったんですね。
というのも白谷沢は、以前に企画した「奥多摩登山~水辺を歩く~計画」3案の一つに挙げていたコースなのです。本当は夏の暑い日に涼を求めて歩く予定だったのですが、予定外の天候不良が続き燻っていた企画なのです。

そこへ丁度、未だ見ぬ友人の友人から山登りのお誘いが。
脱・人見知り!!と言うことで参加させてもらい、今回行きたい場所として白谷沢を伝えておいたところコースに組み込んでもらったというわけです。ありがたい。

というわけで行き先は棒ノ嶺。コースバリエーションが多く老若男女に親しまれている山場です。
以前にも【川井~棒ノ嶺~上成木】というルートで歩いたことがあるんですが、今回は川井駅から棒ノ嶺を通って白谷沢・ゴルジュに下るというコースです。

それでは、完・全・に写真に頼り、記憶を遡ります・・・・・・


9時半に青梅線・川井駅に集合。
もうひとりのメンバーが30分ほど遅れてくるというので、川井駅周辺を散歩することに。駅の前に見える河原に下りました。




昔キャンプに来たなぁ。テント担いで電車に乗って・・・今年は出来なかったけどまたキャンプしたいなぁ、なんて思いを馳せる・・・
2007 川井キャンプ
<2007年・夏>


もう10月だって言うのに河原に沿ったキャンプ場には結構利用者がいて、少し驚きました。主に学生でしたが・・・
ちなみに初めて知ったんですが、河原に下りるのに利用料みたいなものを払わないといけないんですね ヽ(`Д´)ノ
10分くらいだけだし「下見」と言うことで今回は払わなくて済みましたが。

初めて一緒に登るS君が一言、
「橋がファインダーに入りきらない。」

ムムム!?
S君、通なカメラ使ってますね。
ひょっとしてそれがOLYMPUSですか!?

宮崎あおいですか!?(笑)
PENシリーズのハーフサイズカメラを使用とのこと。ハーフサイズカメラとは一枚のフィルムを半分に分けて上下で2枚撮れる仕様のカメラだそうです。
なので横長に撮る時はカメラを縦に構えるんですね。知りませんでした。

そんな広角レンズを欲しがるS君はどうやら曇男(笑)
過去にも山登りをしているけど、未だ晴天には恵まれないそうで今日の天気も曇り。彼に晴れの日が訪れるのはいつの日か?
奴ら(天気)の裏をかくためには、直前まで行くそぶり見せずに晴れている日に突然山に行くしかないですね(笑)



もう1人のメンバーC君も到着して軽い挨拶。

C君は前回奥多摩・川苔山に登り、途中で日が暮れてしまい山頂でビバークしたという無謀なのか勇敢なのか分からない山登り兄さん。これは中々すごそうだぞ・・・
同い年なのについつい敬語で話し始めてしまう僕とC君にS君が、

「俺も敬語で話す方が良い感じ(笑)?」

いやいやいや(笑)ここでお互いフラットにしておこう (σ・∀・)σ
助かった。良いタイミングで場のソワソワ感がほぐれた。
身体もほぐして歩き始めます。時おり敬語が出つつ(笑)

山は秋のおとずれが平地より早い。そんな風に言われていますが、紅葉にはまだ早いといった感じでした。むしろ葉が深く青く生い茂っていました(笑)
え?そんなこと知ってる?


曼珠沙華(マンジュシャゲ)はまさに今が盛りといった感じ。巾着田に行ってみたい・・・




百軒茶屋の先、棒ノ嶺の登山口まではアスファルトで舗装された広い道をのんびりと歩きます。S君とC君は某県で同じ大学に通っていたとのこと。彼らの学部・学科は入学したときから一つのクラスでまとめられて、卒業するまでずっと同じ講義を受けるらしい。クラス替えも無いと考えれば中学校よりもクラス内の関係が密になるね。意外と知っているようで知らないのが他大学の情報。講義の受け方だけでも全然違ったりするんで自分の常識なんて狭い世界のものだと気づかされたり。

おっとそんな話を聞いているうちに清東橋を通過します。ここにもキャンプ場があってすごい楽しそう。バンガローにバーベキューセット、炭の燃える匂いが香ってくる・・・ワクワクしてきますね!!



釣り、川遊び、虫採り、BBQ、飯ごう、花火・・・子供の時にこんな場所に来て遊んだら最高の思い出になるだろうな・・・もちろん大人になってもですがっ。



百軒茶屋を越えて少し歩くとアスファルト道の端に道標と登山道が現れます。いよいよ山の中に踏み込んでいきます。



一服して、橋を渡ると、始めからいきなりの急斜面。身体からはものの10分もしないうちに汗が噴き出してきます。
さっきまで肌寒くて汗なんてほとんどかいていなかったというのに・・・



そして2人とも結構なハイペースで歩きます (;´Д`A ```.
今日参加させてもらった思惑の一つに普段歩くペースをコントロール出来るようにしたいということもあったので、人のペースに付いて勉強しようと思っていたのですが・・・いつも僕が歩くペースより断然早い!!
さっきまでのまったりペースはどこへ行った(笑)



「写真撮るから最後尾について行きます」という空気を出しつつ実は遅れないように必死(笑)

水の流れる音に癒されながら登りは続きます。このルート、川井駅からはもちろんのこと登山道に入っても沢沿いを歩きます。
沢歩きが好きって話をしたら「マニアックだね」なんて言われてしまいましたが(笑)山を歩く時は、木・森・土・水・花・風・・・そんな花鳥風月、自然界に存在するものをひとつでも多く享受したいんす。だから沢-水っていうのもプランに練りこみたいんす。
・・・沢沿いを歩いていれば最悪遭難しても餓えはしのげるでしょ?って、こじつけか(笑) Σ⊂(・∀・ )彡



右手に生えているのは沢ワサビ。綺麗な水で育ったワサビは美味しそうです。
寿司に、というよりはそばに入れて食べたいと思うのは僕だけでしょうか?




そんな沢ともお別れです。標高が上がってきました。尾根に乗り上げます。
下の写真、何か感じますでしょうか?(霊的な意味ではなく)



尾根の東側と西側で葉の種類が違うんです。東側は針葉樹林。西側が広葉樹林。その2つがこの尾根の中央付近でぶつかっているんです。森の明るさ・色・光の入り方が違うと思いませんか?
個人的にはこういうの大好きでテンション上がるのですが、またマニアックと言われそうだ(笑)



道の前に大きな岩が見えたら最後の登りです。


12時40分、棒ノ嶺山頂に到着。

百軒茶屋から山頂まで地図に書かれたコースタイムが90分のところを60~70分で歩いてきたので、やはりハイペースだったんだなぁと気づかされました。この2人恐るべし・・・



山頂には老若男女プラス犬までいる賑わいぶり。中々毛並みの良い犬で触りたいけど犬も飼い主も異常にテンションが高くて距離感が分からない (´・ω・`)




空は曇り。分かっていて来たとしても少しは晴れて欲しいですね。せめて山頂にいる間だけでも・・・
しかし晴れの日に登ったことが無いというS君は意外にも「今までで一番天気良い」って言ってました(笑)

マルハナバチ系と思われる蜂。トラマルかな?何かを暗示するよう・・・



動くのを止めると直ぐに寒くなってきました。昼食にしましょう。
と、ここでS君渾身のミス発覚!!


「カップヌードルがご飯になった!」
そこまでは良い。そこまでは良いけど・・・
持ってきたは良いけど「電子レンジ用」と書いてある(笑)
山に電子レンジがあるか!!(笑) Σ⊂(・∀・ )彡

「一か八かでお湯を入れてみよう。意外に食べられるか、あるいは残飯になるか(笑)」

命運を祈って待つこと5分。
出来上がったのは一見すると雑炊みたいでパッケージの写真とはだいぶ異なる出来上がり。

しかし食べてみてビックリ!!

意外においしい!!'`,、(´∀`) '`,、

S君:「これが山ご飯の新しい形!」
間違えて買ったのに何言ってるんだ(笑)




ご飯を食べ終え今度は何やら組み立て始めるC君。



正体は1人用のテント。
実は先週届いたばかりのこのテントを組み立てるというのが今回のメインテーマだったんです。
ちょっと手伝わさせてもらうと10分ちょっとで完成。

初入居の感想は?



C君:「冷気が入ってこない。」
なるほど入ってみると熱が逃げないし暖かい。安心感もある。このまま寝たくなってきた(笑)

通りすがりのおじさんにも「今夜山頂泊まるの?」なんて言われてました。C君、まさかの川苔山ビバークの再来!?(笑)
でも今度は大丈夫そうです。
大変満足の様子。う~らや~まし~い。
テントも手に入ったので今後の山行バリエーションが増えそうですが、遭難しかけたC君、山登りは気をつけて計画的に(笑)


遅ればせながら山頂の標を写真に収め、山頂を後にします。



いつもなら下りは寂しさも募りローテンションで駆け下りるのですが、今回は少し違います。



そうです。冒頭でも触れたゴルジュをこれから通るのです。
なので今回は下りも楽しみなんです。



そんな期待を忍ばせながら下っていると、スズメバチに遭遇。僕らの周りを旋回するので逃げるとS君が追跡される。近くに巣でもあるのかもしれない。なんとか振り切り岩茸石に到着。ここを左に下りていくとどこからともなく沢が現れます。



どこだゴルジュは!? (`ω´)



最初は片手も浸らないくらい僅かだった沢の流れも徐々に水量が増え始め、飛び石を渡って岸を行ったり来たりしているうちに気が付くと迫力のある谷間に!!


おぉ~!!
思わず感嘆の声が漏れる。
これがあのゴルジュか・・・白谷沢にゴルジュは存在しました。



木々の緑が暗い谷間で明るく映える。水が流れる。自然の成す造形美。ここが東京なんて信じられないなんてベタベタな感想を抱いてしまいます。みんな口々に「いいなぁ~」と漏らす。
下りながら何度も振り返ります。
ここを通ってきたとは思えない。



登りも川井側から沢沿いを歩くので、今日のルートは沢歩き好きにはたまらないです。滝を上・横・下から眺めたり、水の流れる岩場を渡ったり、変化に富んでいて飽きません。
また好きなルートが出来てしまった。今度は白谷沢側から登ってみようかな (*´σー`)
沢好きの方は是非行ってみて・・・あいや、誘ってください(笑)



名栗湖(有間ダム)が見えてきました。ダムは水量が非常に少なく迫力が足りない・・・



さわらびの湯に着くとバスの最終まで少し時間があったのでササっと入湯・・・こりゃ気持ち良い。

バスに乗って地図を見ながら今日歩いたルート、今まで歩いたルートを話しているとバス酔いが(笑)疲れも手伝って気が付くと終点までぐっすり (  -_-)Zzz…

本日も楽しい山歩きでした。

初めて人の計画に乗せてもらいましたが、登った山、歩くペース、装備等々刺激になることが多かったですね。
また呼んでください m(_ _ )m


■コースタイム
10:00 川井駅
11:15 上日向
11:30 棒ノ嶺登山口(百軒茶屋) 11:40
12:40 棒ノ折 15:00
15:28 岩葺石
16:38 白谷橋
16:55 さわらびの湯

■DATA
出発時刻/高度: 10:05 / 260m
到着時刻/高度: 16:50 / 246m
合計時間: 6時間45分
合計距離: 10.8km
最高点の標高: 959m
最低点の標高: 246m
累積標高(上り): 891m
累積標高(下り): 870m

4 件のコメント:

  1. おお、おお、おお、ええやんけ、ええやんけ。
    楽しそうでええやんけ。
    あんまり輪を広げすぎて
    「登山合コンしてきたZE!」
    とかいう記事を書き始めないでくれよ~

    てか、相当ハイペースで山登ってんなあw
    こうなってくると筋トレとかも必要になってきそうだな。

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  2. >トムス藤井
    毎度コメントありがとう。
    とにかく好きなことから輪を広げようと思っているよ。
    男所帯でストイックな山登りも楽しいけど、山ガール(?)なんかと一緒に登るのも華があって良さそうだよね((´^ω^))
    ・・・今のところ予定無し(笑)

    トムス氏に期待するよ(σ・∀・)σ

    >てか、相当ハイペースで山登ってんなあw
    気づきました?寒くて登れなくなる前にある程度納得いくまで登りたいと思ってるんよ。

    トムス氏とは近いうち行けるんだろうか。下見がてら、近いうちに丹沢アタックしようと思っていますけど。

    とりあえずみんなまとめて、山にCome on!!(笑)

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  3. はじめまして、ヤマレコからお邪魔してきました!

    脱・人見知りの山登り、素晴らしい!
    同じく人見知りの私も見習いたいです・・・(笑)
    登山初心者なので、「ゴルジュ」って初めて聞きました。
    本当に東京とは思えないくらいの美しさですね~。。

    これからもちょこちょこ覗きにこさせてくださーい(^o^)

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  4. >ollie さん
    はじめまして。
    コメントありがとうございます!!

    人見知りにとっては共通の趣味が突破口になりました(笑)
    僕も奥多摩の山に行くまでは「東京の山なんて・・・なんか魅力あるの?」なんて考えていましたが、足を運ぶごとに良いところが見えてきて驚いています。

    山好きの方からコメント貰ったの初めてで、ちょっと感動です (´;ω;`)
    これからも覗きに来ていただけるよう、内容・更新頻度共に精進したいと思います。

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